この章では、婚礼写真という営みの根源的な意味について語ります。
なぜ私は祝福を写すのか。なぜ写真というかたちで残すのか。
それは、未来の誰かがその記憶に触れたとき、祝福の温度が蘇ることを願っているからです。
なぜ写すのか
撮影は、ただの記録ではありません。
祝福の気配、関係性の温度、人生の節目——それらを受け取り、未来に託す行為です。
私が写すのは、記憶のためではなく、**祈りのため**です。
写真というかたちの意味
写真は、時間を止めるものではなく、**記憶を育てる器**です。
見返されたとき、語り直されたとき、祝福が蘇るようなかたち。
それが、私が写真という手段を選び続ける理由です。
未来の誰かへの祈り
この写真を、10年後に子どもが見たとき。
20年後に家族が集まったとき。
祝福の温度が、記憶の中で再び灯るように。
私は、未来の誰かに向けて、祈りを込めて写しています。
語りの円環と開かれた未来
このシリーズは、婚礼写真という営みの語りを円環として編んできました。
しかし、語りはここで終わるのではなく、未来へと開かれています。
祝福を写すという営みは、これからも誰かの記憶を育て続けるでしょう。
まとめ
婚礼写真は、記録ではなく祈り。
撮影者は、祝福の温度を未来に託す器となる。
それが、私がこの営みに向き合い続ける理由です。
あとがき|祝福の記憶を編むということ
このシリーズを通して語ってきたのは、婚礼写真という営みの技術ではなく、
祝福に立ち会うという姿勢、そして未来の記憶を編むという祈りでした。
撮影者は、ただの記録者ではなく、関係性の器であり、記憶の編者です。
祝福の気配、沈黙の美しさ、語られる言葉、交差する視線——それらを受け取り、
写真というかたちで未来に託すことが、私の願いです。
この語りが、誰かの写真に対する姿勢を整える助けになりますように。
そして、祝福を写すという営みが、未来の誰かの記憶に灯をともしますように。
読んでくださって、ありがとうございました。
婚礼写真の撮り方|章構成一覧
- はじめに
- 序章:心構えと祝福の気配
- 第1章:機材選びと撮り直しの責任
- 第2章:外観・物撮りに込める想い
- 第3章:お支度・リハーサルの静けさ
- 第4章:挙式撮影と誓いの瞬間
- 第5章:披露宴と語られる祝福
- 第6章:親族・友人との関係性を写す
- 第7章:二次会・アフター撮影と祝福の余韻
- 第8章:納品と未来に残す写真のかたち
- 第9章:撮影者自身の在り方と祝福との関係性
- 最終章:営みの根源と未来への祈り


