この章では、婚礼写真における「外観・物撮り」に込める想いについて語ります。
式場の外観や装飾、小物たちは、ただの背景や記録ではなく、新郎新婦の想いが形になった“物語の断片”です。
そこには、祝福の気配が静かに宿っています。
私はその空間に込められた意味を感じながら、物撮りを“記憶の導入部”として写してきました。
写真は物を超えて、未来に語りかける“心の器”になるべきだと考えています。
目次
外観・物撮り
外観
「空間が語る祝福」
結婚式の写真は、人だけを撮るものではありません。
式場の外観、会場の装飾、ブーケ、リング、席札、ギフト——
それら一つひとつが、新郎新婦の想いを形にした“物語の断片”です。
外観や物撮りは、記録ではなく「記憶の導入部」。
写真を見返したとき、まず目に入るのはその空間の雰囲気です。
だからこそ、私はその場の空気感を丁寧に写すよう心がけています。
装飾・アイテムの物撮り
ブーケやリング、席札、ギフトなどの小物は、
新郎新婦がゲストへの感謝を込めて選んだもの。
それらを丁寧に撮ることで、ふたりの“気持ち”が写真に宿ります。
- 背景をぼかして、主役のアイテムに視線を誘導
- 自然光を活かして、柔らかく温かいトーンに
- 手元や布の質感を写すことで、触れたくなるような写真に
新郎新婦様ご本人や、ご家族・ご友人の手作りの場合があるので事前に聞いておくと良いです。
撮るというより、感じる
物撮りは、ただ並べて撮るのではなく、
「この場に込められた想いは何か」を感じながら撮ることが大切です。
たとえば、リングピローの刺繍に込められた家族の手仕事。
ブーケの色味に込められた季節の記憶。
それらを写すことで、写真は“物”を超えて“心”を語り始めます。
未来への橋渡し
外観や物撮りの写真は、結婚式の記録であると同時に、
ふたりが歩み始める人生の“入口”でもあります。
10年後、20年後に写真を見返したとき、
「この場所で誓ったんだね」「この花を選んだんだね」
そんな会話が生まれるような写真を残したい——
それが、私の外観・物撮りに込める願いです。
婚礼写真の撮り方|章構成一覧
- はじめに
- 序章:心構えと祝福の気配
- 第1章:機材選びと撮り直しの責任
- 第2章:外観・物撮りに込める想い
- 第3章:お支度・リハーサルの静けさ
- 第4章:挙式撮影と誓いの瞬間
- 第5章:披露宴と語られる祝福
- 第6章:親族・友人との関係性を写す
- 第7章:二次会・アフター撮影と祝福の余韻
- 第8章:納品と未来に残す写真のかたち
- 第9章:撮影者自身の在り方と祝福との関係性
- 最終章:営みの根源と未来への祈り
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